今から3年半前の平成27年7月上旬のこと④
退院して、週一回の間隔で通院していました。
術後順調だったので通院も週2回になり、2~3カ月に一回CTの造影検査を受けてました。
約半年位してでしょうか…
CTの造影検査をしたところ、残念ながら右肺に数か所と縦隔リンパ節に転移が認められると…
モニターを見ると確かに白い小さなものが複数写っています。
今回は小さいし直ぐ取ってしまえば大丈夫だろうと、心の中で勝手に思っていました。
先生も、今後どういう処置をするか外科の先生とも相談してみると話してくれました。
私の担当の先生は循環器内科の専門医です。
それから2週間後に診察に行ったところ、肺に数か所の転移が認められるのと縦隔リンパ節に転移が確認されてるので、それらを手術で撤去するのは考えられないと言われました。
今後も転移が増える可能性があると、そこで今後の治療で抗がん剤治療を勧められました。
私も、何もしないで癌細胞が大きくなるのを待つ気は無いので抗がん剤のネクサバールの服用に同意しました。
抗がん剤服用にあたって二週間くらいの入院です。
入院して、初めて抗がん剤を飲む時の気持ちは、言葉では言い表せられません。
出来る事なら飲みたくない!!
でも飲まないと癌が進行していく…
みたいな感じかなぁ~
ネクサバール400mlを2錠服用してスタートしたと思います。
副作用は、ドクターからも看護師からも説明を受けていたのですが、最初の一週間は別に、これって副作用の症状もなくて、これなら大丈夫かと思っていました。
この薬の主な副作用は手足症候群と言って手足が赤く腫れたり酷い時は水膨れになったりします。
10日くらい過ぎた頃でしょうか…
やはり私も首の下が少し赤く出てきて、足の裏も赤くなってきました。
でも、まだその頃は歩くのも支障があるレベルではなかったのです。
そして二週間が過ぎて無事退院です。
看護師さんからは手足に必ず保湿剤を多めに塗って日頃から手当てするんだよって注意されてましたので十分に保湿剤(ウレパール)を塗って手当てしてました。
退院して一月近く経ったと思います。
以前から少しづつですが足の裏が赤く腫れて歩くのに支障があったのですが、とうとう靴を履くのも痛くて、自分の力で足を地面に着けて歩くのが困難になりました。
先生に相談をして足の症状が少し良くなるまで薬を中止して、少し良くなったら薬の量を減らして一週間飲んだら数日休むなどでして、なんとか続けていました。
薬を飲むと足が痛くなって、歩くにも困難…休薬すると普通に歩けるようになって、また薬を服用するの繰り返しでした。
それから、さらに半年以上たった頃でしょうか…
癌細胞が少しづつですが、確実に大きくなっていました。
でも抗がん剤を飲まなかったら、もっと大きくなってたかも知れません。
そんな時に、医師から治験の話がありますがどうしますか?
って話がありました。
治験の名前はMK-3475です。
平成28年夏の頃だったと思います。
次回につづく…