オプション投資戦略実践記

オプション投資で生活が出来るか実践しています。

プットコールパリティとは?

にほんブログ村ランキングに参加しています。👉 にほんブログ村 先物取引ブログ 日経225オプションへ

プットコールパリティとは

プットコールパリティの「パリティ」とは、等価と言う意味です。

オプションがインザマネーとなって現在の価格が付いていない時に今の妥当な価格で
決済するには、このプットコールパリティを利用します。


プットとコールと先物を利用した等価式は以下で表せます。
コール買い+プット売り=先物ロング(コールとプットは同一限月、同一権利行使価格を採用)です。

 

f:id:momoyamtan:20190625110419p:plain

コール買い

f:id:momoyamtan:20190625110448p:plain

プット売り

f:id:momoyamtan:20190625110621p:plain

合成先物


この基本形の式を変形することで、実に様々な戦略に応用できます。

コール買い=プット買い+先物ロング
コール売り=プット売り+先物ショート
プット買い=コール買い+先物ショート
プット売り=コール売り+先物ロング


注意する点は、現在の原資産価格が22,000円円で、コール21,000円を保有していた場合には、プット21,000円を保有して
プットコールパリティを実現しますが、この時の原資産価格は22,000円であり、先物も22,000円を利用します。


プットコールパリティを利用しなければならない時とは?


オプションがインザマネーになってしまい、板が無くて手仕舞いできないことがあります。

その時の対処法としてプットコールパリティを使います。


例えばC21000買い+C21250売りを持って原資産が22000円を超えている場合は、
手仕舞いする場合は通常はC21000買いを転売し、C21250を買戻します。


この時、板が無くて手仕舞い出来ないときにプットコールパリティを使って
C21000売り=P21000売り+先物売り
C21250買い=P21250買い+先物買い
となりますので、両方を足すと先物が相殺されて、


P21000売り+P21250買い

 

というポジションを新規で建てることで、手仕舞いと同じ効果となります。

プットコールパリティで損益を固定させると言うことは?

いくつかの例をあげて見て見ましょう。


先ず、原資産が22000円の時にC21000円をロングしてて板が無いけど適正価格で決済したいとします。
コール売り=P21000円売り+先物ショートです。

この時P21000円のプレミアムは30円で取引きされてるとします。

 

①SQ値が22,500円だった場合

 

プットコールパリティで損益を固定した後、日経平均先物価格が500円上昇したことを考えてみます。

日経平均先物からの損益は、500円上昇したので500円の損失です。

売ったプットは、満期に消滅しますので30円の利益が確定します。

保有していたコールは、SQ値が22,500円で権利行使価格が21,000円なので、1,500円の利益です。
先物は22,000円でショートしてるので-500です。

合計は-500+30+1500=1,030円です。


②SQ値が22,000円のままの場合

 

プットコールパリティで損益を固定した後、全く日経平均先物が動かなかったときを考えてみましょう。

日経平均先物からの損益は、全く価格変動がないため0円です。

売ったプットは、満期に消滅しますので30円の利益が確定します。

保有していたコールは、SQ値が22,000円で権利行使価格が21,000円なので、1,000円の利益です。

合計は0+30+1000=1,030円です。

 

③SQ値が21,000円の場合

 

プットコールパリティで損益を固定した後、相場が下落して売ったプットの権利行使価格まで下落したことを考えてみましょう。

日経平均先物からの損益は、22,000円で売って21,000円で買い戻したので、1,000円の利益です。

売ったプットは、ちょうど権利行使価格で満期を迎えたので消滅し30円の利益が確定します。

保有していたコールは、SQ値が21,000円で権利行使価格が21,000円なので無価値0円です。

合計は1000+30+0=1,030円です。

 

④SQ値が20,500円の場合

 

プットコールパリティで損益を固定した後、相場が大きく下げて売ったプットの権利行使価格を突き抜けたことを考えてみましょう。

日経平均先物からの損益は、22,000円で売って20,500円で買い戻したので、1,500円の利益です。

売ったプットは、SQ値が20,500円で権利行使価格が21,000円なので500円の支払いですが最初に30円受け取っていたので、500-30=470円の損失です。

保有していたコールは、権利行使価格が21,000円なので無価値0円です。

合計は1500-470+0=1,030円です。

 

以上の4つのパターンを紹介しましたが、SQ値がいくらになっても1,030円で固定されていることが分かります。


だから日経平均先物価格がいくらになろうとも、受け取り額は1,030円から全く変わりません。

 

たとえ大暴落して日経平均先物価格が20,000円を割り込んでも、逆に大暴騰して日経平均先物価格が25,000円を超えたとしても、このポジションからの利益は1,030円で固定されています。

 

これがプットコールパリティで損益固定すると言うことです。

 

実際に2月15日に買ったコールが3月4日インザマネーになって取引りが出来ないときに損益を固定するためにプット売り+先物売りを建てた損益図です。

 

f:id:momoyamtan:20190625110902p:plain

f:id:momoyamtan:20190625110915p:plain

 

横のブルーの線がSQ時点の損益です。

ご覧のように日経225がいくらになろうとも損益が一定なのがわかります。

 

私はこのプットコールパリティを下記のオプション投資家養成塾で学びました。

 

普及協会ラインナップ|オプショントレード普及協会サービスラインナップ